月〜金曜日  異世界と先祖
平成23年8月5日(金)〜

 熊本の殿様

 熊本城は日本三大名城の一つとされている。黒い城という感じであるが、天守閣が三つもある規模の大きな城である。この形にしたのは加藤清正公であるという。城の脇に加藤神社があって、加藤清正公が祭られている。仏界神であられる。このことを知っている日本人がどれくらいいるのだろうか。ご祭神そのものもご存じないので、それでいいのかもしれないが、神界コースの担当者としては気になるところである。
 それはともかく、こちらにお参りしたとき、加藤清正の神さまは、ぜひエピソードとして取り上げてほしいと言われ、そうさせていただきます、というお約束がしてあった。それからもうずいぶん時がたつ。 
 その約束をしていると、脇から細川の殿様が横槍を入れてこられた。加藤家は二代目でつぶれ、その後の代々は細川家が繋いできているので、こちらの方が立場が上であるから、といった感じであった。それにしては神社がないではないですか、どこにおられるのですか、とお聞きすると、城にいるのだと言われる。
 各地の城を巡っていくと、大きな城にはたいがい神社があって、城主が祭られている。神社がない場合は城に城主がおられて、神ではあられても、どこか遠慮しておられることが多い。どういうことかと調べてみると、神は神でも霊界の神としての扱いなのである。人間扱いされておられる方もおありのようなので、やはり隠したということになるのだろう。
 熊本城の場合、神社に合わせ祀ってあるわけではないし、別の神社があるわけでもないので、細川家の場合は神的には隠したのかもしれないが、それを言うと城の方がはるかに大きくて立派である、と自分達が主流であると言って譲ろうとはされない。同じ領域にありながら、また加藤家を押し立ててお国入りをした細川家ではあっても、西南戦争で壊されるまでは続いた家柄なので、それなりの矜持があるのであろう。
 ところが面白いことに護国神社が城のご領内の一角にあるのである。ここも黒い感じのする、古くさい、右翼が守り抜いているような神社であるが、熊本城とは犬猿の仲なのである。護国神社にお参りしたとき、今日はお前のおかげでお城に入れるということで、英霊やご先祖方が大喜びしておられるのである。不思議なことがあるものだと、よそ者にはわからない土地の勢力図に、ここでもあきれてしまったのであるが、各地区にはこうした立場の違いや部族の違いがあって、日本民族にも複雑な歴史の影が、今も渦巻いていることがわかる。
 城跡やその近くに県庁があることが多いが、仙台市のように青葉城跡に護国神社が立てられているところもある。幕府と天皇家の確執はまだ新しい方で、仕組みがらみの流入六大民族の確執が、異次元では各地で今も続けられているのである。護国神社行で仕組み調整をさせていただいたので、そのレベルでは県民の融和は全国的に出来上がっているけれども、それは宇宙へ上がって行っての話で、下に降りると元の木阿弥となることがほとんど、というのが現状である。
 熊本城でも同様で、仕組みの先導役である佐田がやってきたのでご解禁といった感じで、無礼講の宴会が開かれるのであった。その背景にはやはり旧妖怪体制の厳しい呪縛があると考えざるをえない。まだまだ太陽系は旧体制のままなのである。
 熊本城にゆかりのある細川藩の、歴代の殿様を祭っている神社があることを、今になって知った。不明を詫びなくてはならないが、熊本城にはなくて、水前寺公園に出水神社という立派な神社が建てられている。異次元情報のあやうさについては、常々気をつけているところであるが、ご本体方が封じ込められて沈黙を余儀なくされてしまうことになるため、よほど慎重に調べ、しつこく確認していかないと、とんでもない間違いを犯してしまうことになる。

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