火曜日   異次元回廊
P72 平成24年6月12日(火)

 先週報告した拡大調は治まっているが、旧体制の主力部隊は温存されているので、浄化活動が終焉するという展開には至らない。それどころかイザナギ・イザナミの仕組みグループのほとんどが、現在のところは旧体制側に持っていかれているので、かえって仕組みは後退している感じすらある。マリコ神行とアレキサンダー神行だけは順調に進んでいるが、この両者は父神母神とは言っても子供組ではないかと思われる節もあり、そこらあたりが明確にできないところにも問題がある。
 父神母神の場合は科学者の組織と繋がる系統であり、現段階では科学者の組織の正常化が計られているのであるが、なかなか簡単にいかないのが現状である。問題は過去のヘドロがまだ大量に残されているところにあって、大掃除は鋭意続けられているのではあるが、疲れる仕事となっている。
 拡大調の調整ができて落ち着いた状態ではあるが、次から次へとヘドロが沸き上がって来るので、それに圧倒される感じとなっている。しかし、正統派の方が押していることに変りはない。短期決戦ではないので、落ち着いて着実に作業を進めるだけのことであるが、決着を焦ると足下をすくわれるので要注意である。簡単にケリのつく仕事ではないからである。
 旧体制でもがき苦しんだメンバーたちは、我々の活動を待ちながら正常化へと向かおうとするのであるが、やってもやっても過去の機械妖怪の同じ宇宙の繰り返しが襲って来るので、疲れ気味である。疲れを乗り越えなければ旧体制を崩すことはできないので、がんばってもらいながらの手探りが続いている。新たな能力が開発され続けている気配もあるので、もう一段の踏ん張りが必要である。

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