月〜金曜日   間奏曲2
P1 平成24年8月27日(月)〜

              間奏曲2

 一月間の寝サイクルは長過ぎるので、その期間でも書けるようにと思って、先月は一週間分の「公武合体の異次元革命」の文章を、先取りして書くことはやめてみた。寝サイクルになると、マイナスのエネルギーが働いてすべてが沈み込んでいき、文章などまともに書けなくなる。いつもは二カ月分を、寝ないサイクルのときに書いておくのだけれども、一週間分ほどが足らなくなってしまった。
 今年は熱中症攻撃を受けてもたつくと同時に、パソコンまで埋められてどうしても手書きにしなければならず、それで書ききれなかったという状態でもあった。手書きのほうが本来はいいのであるが、あちらの都合でPC入力の癖がつき、しかも手書きを封じられて苦労していたということもあって、寝サイクルでも書けないものかとためしてみたのであった。
 結果は無残であった。第二幕の文章はもう一月続ける予定だったので、次の小説にはまったく取り組んではいなかった。寝ないサイクルに入ってから書けばいい、と思っていたからであった。書けるものが書けなくなって一月ほどで終わってしまったので、あわててゴミ捨て場の色地獄小説の、第九話を書かなくてはならなくなった。
 大雑把な構想はあったのだけれども、あまりにも急なので間に合わなくなってしまった。どうしたものかと考えているうちに、小説の準備が出来るまで、別のエピソードを入れることで時間つなぎをするしかない、ということになっていった。男の寝ないサイクルが始まって、情報があふれ出ているし、書ききれずに忘れられてしまうエピソードも、今まではたくさんあったからである。
 そして重要でありながら、困った妖怪ロボットさんたちがたくさんお出ましになられ、出番待ちになっており、「異次元回廊」のみではこなしきれないので、こちらに回っていただくことになった。そして窮余の一策として、自宅に近いインターネットカフェのパソコンを使うことにした。これならあちらも壊しきれないからである。そして今はこうしてPC入力でこなしている。

 国民的英雄として賛えられた、ドイツリードの名歌手フィッシャー・ディスカウさんが、亡くなられてから三カ月ほどがたった。仕組みが大きく展開して、新旧模様が様々に変化していくなかで、彼に際どい変化が起こっていることがわかってきた。彼のことは金井南龍師の母親であられたお福さんや、フィッツと呼んで区別した、フィッシャーさんの義父の方とのからみがあったことから、その死にまつわる奇妙な出来事を、光の会の月例会(五月)で取り上げたことがあった。
 新聞の死亡記事に驚いて、葬儀の段階から追跡調査をしたことがあったが、彼はゴールデンドーンの秘密結社に所属していたこともあって、仕組みの理解度が早かった。実力もズバ抜けていたことから、いろいろ調べていくうちに、彼は弘法大師と同系の、我々の太陽系の元宇宙の盟主である、ツミハコトシロヌシ大神の分体であるということが判明して、改めて驚いたということも報告しておいた。
 弘法大師の方は「明治維新第二幕」のところで、興味深いエピソードを取り上げさせていただいているが、フィッシャーさんにも現在驚くべき変化が現れている。八月の下旬になって仕組みが大きく動いて、新旧の立場がより明確に現われたとき、彼はドイツの英雄神シグルド(前身はジークフリート)大神となって、マッターホーンの神界に降臨するという、驚嘆すべき事件を起こしていた。そして、そちらで仕組みのために大活躍をしていた親筋のフィッツ、お福両大神を追い払ってしまうという、旧体制の妖怪色をあらわにしてしまったのであった。

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