月〜金曜日   一息入れて
P1 平成23年10月19日(水)〜

 ゴミ捨て場の色地獄小説は異次元では非常に人気があって、たくさんの読者に読まれており、楽しまれている。現場の物質人間世界では、一般はおろか光の会の会員にすら満足に読んではもらえない状態であるが、異次元では旧体制の妖怪組が大喜びで読んでくれている。色地獄三派が対応している佐田の課題ではあるが、一般のメンバーにも総合先導役のものだということで、読まれている。新体制側の方でもそれなりに読まれていて評判もいい。色地獄調整の意味合いがあるからだろう。
 色地獄調整という意味では、この小説はかなりの効果を上げていて、人気とは逆の妨害工作も激しい。特に旧体制の支配者側にとっては相当邪魔になるものらしくて、徹底的な潰しが仕掛けられてくる。そのため昨年一年間が棒になってしまって、三年間の約束事が四年に延びるという不具合まで生じてしまった。それを止むを得ないこととしてきたが、次第に三作で終りにさせようという圧迫が来るようになってきた。そうなるとこちら側が潰れの負けとなってしまうので、残りの二年弱の期間に予定の十編を書き上げてしまうことに気持ちを切り替えた。
 そのように方針を転換すると、お人形グループのエピソードを取り上げる余裕がなくなってしまう。お人形グループに関しては、一時城巡りをしてまで取り上げようとしたもので、各地の殿様方と約束までしてあるものなので、ぜひ書きたい。少し書き始めたところでもあるので続けたいけれども、最近はお人形方の方に異変が起こり始めている。徳川家のからみのところでも触れたように、こちらが確認をとろうとすると、逃げ隠れされてしまう。そういう方々がほとんどになってしまった。
 仕組みがここまで進んできた段階で、今も残っておられる方々というのは、近い先祖方は別として、仕組みがらみにされて潰されているか、仕組みを潰している方々であることが多い。そのため佐田が確認をすると、その本体が現れてしまうことになり、そうなると苦しくなって楽しいお人形ではいられなくなる。そのためこちらを避けるようになってしまわれた。お祭りや戦好きのあの武田信玄公ですらが、ビビり始められてはもう駄目である。英雄坂本龍馬も駄目になっているし、今では独眼竜政宗くらいしか残ってはいない。この方もいつまでもつか、そのうち「もう来るな」か、あるいはお隠れになるのではあるまいか。
 そうなったらそうなったで、表の「異次元回廊」に仕組みがらみでお出ましいただくだけのことだし、とりあえずは忙しくなったこの小説コーナーでのご紹介は、中断させていただくことになる。ただし、残りの短編七編の区切り目には、間奏曲としてお人形組の方々にもお出まし願うこともあるかもしれない。その場合はお殿様組ではなく、芸術家とか学者のような方々にしなくてはならなくなるかもしれない。

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