月曜日   魔神体制の仕組み  
  P4 平成19年3月12日(月)  

   魔神体制の仕組みの第五番目は香川県の琴平神社であった。魔神行の場合は一旅行につき二県の割で計画が立てられてはいるけれども、月に一度は光の会の各地巡りもしなければならない。その予定と重なるときは一県一か所ということになって、琴平神社の場合も一社のみの務めとなった。
 四国の場合は、魔神行よりも弘法大師によるムーの神界つぶしの設定が厳しくて、札所がらみにしてあるその五女イザナミ機械妖怪のバリアーを解除しないと、動くものも動かない。弘法大師をはじめとする家族親族方とは、この件に関しては事ごとに調整させられてきていて、あちら方にも今では十分な理解が及んでいて、こちらの作業を妨害するという動きはなくなっているのではあるが、宇宙の機械体制のしめつけが厳しくて、正常化してもすぐロボット化されてバリア守護で使われてしまう。
 それでもお仲間は、少しずつその支配下から抜け出されておられるようで喜ばしいことではあるが、なにせ相手は宇宙を支配する機械妖怪、無限の意志にもつながっているような得体の知れない妖怪なので、容易なことで克服できる相手ではない。こちらとしても気長に取り組んで少しずつ調整させてもらうしか方法はない。
 琴平神社に関しては、御祭神に関してはさまざま秘め事が多くて、調べて暴いてみたところで、何にもならないどころか、かえって隠されてしまうようなことも起こってしまうし、そうした秘め事を解明することが魔神行でもないので、あまり余計なことは書かないことにしている。魔神方も神界の神社を借りる形での仕組みごとなので、あまり派手なことはなさらず、穏やかに事を進めようとはしておられるようである。
 しかし、それでも仕組みが進行するということは魔神界にとって特別なことであるようで、かなり早い段階から祝宴会が始まってしまうのである。このことは琴平神社だけのことではなく、魔神の仕組みが表に出てきたというだけでもうお祝騒ぎになっていったし、仕組みの拠点に近づいていくと、仕組みの儀式が始まる前からもう祝宴会になっているようなのである。魔神界が取り上げられるようなことはめったにないことだから、という説明もなされているのだけれども、第一段階目の「神の仕組み」とはだいぶ感じが違うようには思われる。
 もっともこちらも仕組み慣れをしたとでも言えばいいのか、たぶらかしのひどい目にもかなり合わされてきたので、そこらあたり最初のときのような新鮮味も緊張感も薄れていると言えば、そんな状態である。だからといっていいかげんな取り組み方をしているわけでは決してないし、そんなことをすれば後が怖いので、やるだけのことはきっちり務めてはいるけれども、様変わりの感はいなめない。
 また琴平神社のように参拝客が多くて、神前に長い間立ち続けることもできないような所では、とても神事などまともにはできないし、静かな神社の場合でも、変に目立つような形での仕組みごとは、しないことになっている。そうした大がかりな儀式などをすると、邪魔が入ってかえって何にもできなくなってしまうからである。
 
 
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