水曜日   エピソード(異次元の諸相)  
  P1 平成20年6月25日(水)  

   フランスには「自由の女神」という女神像が各地に立っている。ニューヨークの自由の女神はアメリカ合衆国の独立の象徴ともされる形でフランスから贈られ、日本にもフランス年事業を記念して、お台場海浜公園に立てられた。
 その自由の女神は、戦いの女神というギリシャの女神に由来するものとされているが、当地では「マリアンヌ」の愛称で呼ばれているとのこと。マリアンヌとは聖母マリアのことであるが、それとは別に自由の女神は、フランスの独立の象徴ジャンヌ・ダルクであるとも言われている。
 自由と平等と博愛というフランスの高貴な精神を象徴している、その女神像のことはそれとして、気になるのはジャンヌ・ダルクのことである。イエス・キリストに導かれて、フランスをイギリス支配から解放するために、立ち上がった一人の女性、この女性は地系の女性であって、白人の社会では、木星降下の純血種からは蔑視される立場にあった。
 そのためもあってか、彼女が聖人になったのは、かなりの時間が経過してからのことであったようである。筆者の調査によれば、聖人聖者の地位は、天系、つまり木星降下系に与えられるものであって、地系の出は既無に近いとのことである。その中でその地位を獲得したことを評価すべきか、それともさらなる自由を目指して生命進化の道に進むべきか、それは筆者の余計なお世話なのかもしれない。
 ジャンヌ・ダルクは今は聖人として天国に住居権を持ち、人間の守護聖人としても活躍し続けている方ではあるが、筆者の立場としては、やはり寂しい気がするのである。アンネ・フランクといった特殊な人物が、生命進化の正しい道を見つけた、そんな事例と比べると、仕組みの地球人出身としては何かしら不足するものがある、と感じられてならないのである。
 このことはなぜか以前から筆者には感じられていたことで、相当以前から、ジャンヌ・ダルク御本体にあれこれ確認し続けてきたことなのである。そして、ここで取り上げてほしい意志を示されてもいたので、今こうして書き記しているわけでもある。しかし、キリスト教の立場というものが、旧体制では仕組みを押さえ込むための、絶対的な権威のようなものにまでなってしまっている状況では、実態をつかむのはなかなか難しい。
 しかし、ここには何か秘め事があるような気もするのである。ハルマゲドンは異次元的には発生し、キリスト教徒はその流れを受けて新世界へと旅立って行き、今でも異次元レベルでは水星経由で、キリスト教徒が正しい生命進化の道を歩んで行く現実を見ながら、聖人ジャンヌの心中が穏やかである、とは思えないからである。
 宇宙生命は、それぞれ次元が違おうとも星々で生きている。ところがキリスト教の天国は星にはない。虚空の特殊領域に浮いているのである。以前はその領域はこちら側にあったのであるが、最近はそれが裏側の魔神界の光の中に移されているのである。このことをどう解釈すればいいのだろうか?
 旧体制の悪逆非道はとどまる所を知らぬように、次から次へと新手を繰り出して、我々正しい者を痛めつけようとする。この魔的な世界を正しい世界に戻すことが、自由の女神の象徴するところではないか、とも思うのであるが……。
 
 
back next
 
e-mail:ksnd@mail.ksnd.co.jp
Copyright © 2008 Kousendou,Inc. All right reserved.