月曜日   仕組み革命  
  P27 平成22年3月29日(月)  

   今年の暗夜行路の課題を乗り越えることができ始めている。昨年の十一月から始まって、今年の十月までの一年間が、旧体制側が仕掛けた仕組みつぶしの期間だったようである。その一年間の難儀をどうやら克服することができて、今は次の波を受けているところである。
 宇宙の廃液を大量に流し込まれ、浄化槽の機能を失うかどうかの瀬戸際だったわけであるが、壊れることもなく通り抜けることができた。命のかかったその難題をクリアしたことからくる実力アップは、もちろん自覚できているし、帰ってきた神界コースの仕組みが、中断された所につながった感じも確認できている。
 仕組み調整が出来てきて、次第に落ち着いて見えてきたもの、それはかなり心が踊るようなものであった。廃墟化して果てしもなく広がってしまった宇宙、ゴミ捨て場のガラクタを寄せ集めて、とことん生き延びようとするコンピューター妖怪。それは宇宙のまともな生命体にとっては、いまわしい世界でしかないのであるが、それを乗り越えようとする新体制の夢が、いくらか前進していたのである。
 膨大な過去の宇宙の廃墟を掃除して、宇宙を切り替えてもすぐ元に戻されてしまう機械妖怪宇宙の現実や、そればかりか我々が大掃除をして浄化したエネルギーを、根こそぎ奪い取るようにして、外に旧体制の廃墟宇宙を復元再生してやまない旧体制。その果てしない繰り返しに疲れ果てて投げ出し、逃げ出し、食いつぶされて脱落していく数えきれない宇宙。
 そうしたおぞましい機械妖怪との、絶望的な戦いが続けられているのであるが、どうやら新体制側はまた一つ、大峠を乗り越えることに成功したようである。だからといって簡単に楽になれるといったものではなく、そのことで我々の科学文明が進化すると、それを待ち受けていたように、新手の攻撃を仕掛けてくる旧体制。
 その背後に見えてきたものは、機械が生み出して作り上げた派生宇宙と、使い古された廃材や廃液が、かなり整理されてきているという現実であった。我々地球の現代のコンピューター機器であっても、消費するエネルギーは膨大なものである。それが宇宙を完成させるほどの管理システムだとすれば、考えられない量になる。
 無限の無限の無限乗倍などという、訳のわからない宇宙空間の測り方をするしかないほど、時空が限度を超えてしまった宇宙。しかも不健全で未完成で、魔的に堕落した世界、その膨大な使い古しのヘドロやゴミとの戦い。殺されるか、狂い死にするか、飢え死にするしかないような絶望的な世界。
 我々の宇宙もいずれそうした運命を受け入れるしかない。そんな耐えられない未来世界を前にして、我々仕組みメンバーは彼らを相手に、正常化運動を繰り広げているのである。そして彼らが暗夜行路だと予言した難局を、乗り越えることに成功しつつある。ひとまず安心といったところであるが、次から次へと新手の攻撃が休む間もなくやって来ている。くたびれて投げ出したら終りである。とても疲れてなどいられない。
 
 
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