火曜日   異次元回廊
P62 平成24年4月3日(火)

 サラ・ブライトマンのウィーンライブ版の中で、サラを向こうに回してテノールの美声を聞かせていた男性が、イギリスでデビューしたイル・ディーヴォの男性クァルテットの一員だということがわかって、ちょっと驚いている。(別人のようです。4月18日)学生時代にクァルテットで歌っていたことがある自分としては、興味深くて遅まきながらロンドンライブ版を買ってみたのであるが、その圧倒的な声量にお手上げ状態となってしまった。
 観衆の熱狂の大声援はすさまじいが、最近宇宙の仕組み事でもそうした大歓声が聞こえるようになっている。それは宇宙正常化の波がどんどん廃墟の外に広がって行くからで、その喜びと気持ちの良さがエネルギーや諸力の歓声を沸き立たせるのである。
 それはそれとして素晴らしいことではあるのだけれども、やれども行けども果てのない、ほとんど徒労に近いような作業には、ほとほと疲れて嫌になってしまうことが多い。しかし、止められない者もいるということは、あまり知られてはいないらしい。いや、本当に止められない者もいるのである。なぜそうなのかはわからないのだけれども。
 それはともかく、市民ケーンは大衆が離れて行ってからも、聴衆の大声援の録音テープを流しながら、孤独の演説をするのであるが、そんなことにはならないように地道に浄化作業を続けなくてはならない。
 大歓声の陰の落とし穴が気になって、そんなことを連想してしまった。人間の物質レベルでは狂人として無視されている自分には無縁のことかもしれないが、宇宙レベルではスーパー英雄なので、そんな心配をしてしまうのである。マンガチックな笑い話でしかないだろうけれども。

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