火曜日   異次元回廊
P85 平成24年9月18日(火)

 仕組みは現在、外の廃墟に向かって大幅に拡大しているところであるが、それが一区切りつくまでは先頭集団の宇宙運営がまともにはできないので、その期間を利用して佐田賞週間が設けられることになった。佐田賞に関しては、今まで佐田とかかわりがあった方々が、少数選ばれていただけだった。しかし、その選考には不自然さが常に伴っていて、当の佐田はもっと別の、こちらに関しては無名の方々がたくさんあるのではないかと問い続け、自薦他薦にかかわらず、どんどん申し出ていただきたいと呼びかけ続けていた。
 しかし旧体制からの妨害で、どうしてもその数が大幅に制限されてしまっていた。そのことの不具合、あるいは不満が出てきているという情報もあったので、今回宇宙の動きが止まっているときに、その整理をしておこうと確認作業に入った。すると今までの佐田賞レベルであれば、全体で見ると五千億名以上の有資格者がいるということであったので、とりあえずその方々に対する義務を果たすために、五百億名ずつ、十日間をかけて授賞式をすることになった。
 そして九月の十六日から始められたのであるが、その評判はすこぶるよろしくて、仕組みに対する効果も高いので、こちらとしても大喜びをしているところである。このことに関しては、それより三日前の十三日に、元日本人で、弁財天系統の二人の女性が受賞されたことが呼び水になっていた、ということを報告しておかなくてはならない。
 そのお一方は天河弁才天の仕組みに取り組んでおられた方で、もうお一方は神理研究会の国吉倫子女史であった。天河弁才天がらみの方に関しては、仕組み働きをしておられる方であるという情報は得ていたが、お会いしたことはなかった。もう一方の国吉倫子女史は、神理研究会の金井南龍師の内弟子の大先輩としてずいぶんお世話になった方である。ここまでの経緯はいろいろあるが、一月ほど前にヒツジヒメ神行が成功した後の反発の激しさから、逆に仕組み働きに精を出されてレベルが上がり、宇宙一つを任されるまでに成長されてのお二方の受賞であった。
 その授賞式があった後、宇宙中で不満が湧き上がることとなって、急遽佐田賞のオンパレードとなった次第であった。つまりそうした活躍をしている方々は宇宙にたくさんあって、そうした方々は顕彰されることもなく、報われることもないまま、それが不満で埋もれてしまう方もあったりするとのこと。佐田に縁のある者ばかりが特別扱いされるのは納得できない、という情報が伝わってきたので、常日頃の佐田の主張が反映されていないということで、すぐ佐田賞週間を設けて大授与式を執り行うことにしたのであった。
 人間の身では出席できないので、その主催を五十回目のはじめ宇宙代表にお願いして、授与式をしていただくことになった。太陽系からは開ける星の儀典長をはじめとした担当者グループ、仕組み宇宙からは佐田組のメンバー、その他宇宙中のかかわりのある方々の参列のもとで、一日五百億名の宇宙の実力者達が一堂に会して式典が執り行われ、大祝賀会が催される運びとなっている。宇宙広しと言えども、一度に五百億の宇宙で佐田賞の祝賀会が開かれているというのは壮観で、それがそれぞれの宇宙で三日間続くということになると、佐田とはいったい何なのだ、と外の宇宙からは奇異なものに見えるという。
 消えてしまっていた佐田の奨学金制度も、再び息を吹き返して利用されるようになってきたとのこと、めでたいことである。人間の身に埋もれている仕組みの総合先導役、今後もさらなる活躍が期待できようというもの。埋もれ隠されて自由である分、楽に活動できる利点を最大限生かして、今後とも仕組みに身を捧げることとしよう。

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