火曜日   異次元回廊
P97 平成24年12月18日(火)

 仕組みはここにきてまた速度を上げて進み続けているが、色地獄のヘドロの深さにはほとほとうんざりしているところである。人間レベルでも文明度が上がるほど、欲望の度合いは上がり、色欲もその色を深めていくことにならざるをえないように思われる。
 宇宙では物質人間が開発した機械文明によって、とっくに生き尽くされてしまっているが、その成れの果てが色地獄であるとは、なんとも情けない話である。結局欲望の究極は色事に集約されて行く、それがこの宇宙の形であるということなのだろうが、それを変えることは絶望的である。
 変える必要などないという理屈が通るかどうかわからないけれども、少なくとも仕組み的にはその色地獄のヘドロをきれいに掃除しなければ、生きることすらままならないのが現実である。仕組みとは色地獄のヘドロを大掃除することである、と言わんばかりの状況なのである。
 そういう状況の中で我々は、より健全な世界の確立を目指して、日々努力をし続けているのであるが、地球人類はなかなか素直に協力してはくれない。とくに科学者達は、先行した宇宙の流れに乗って、どんどん旧体制のダッチドール色地獄への道に入り込んで行く。
 その流れは、元々の表現体の作り間違いから始まっていて、それを作り直す改革運動も宇宙にはたくさんあることが判明してはいるが、問題は宇宙の全領域が既に生き終えられてしまっていて、簡単に直しきれないところにある。直しても直しても周囲の色地獄のヘドロに包囲され、結局最後には元の木阿弥にされてしまう。
 我々の地球人類社会も機械化の度合いを深めて、どんどんそちらの方向に進行している感じであるが、なんとかもっと健全な世界へと仕組みで舵を取ろうとしているのであるが、なかなか思うようにはいかない。廃墟化した宇宙のことなど理解の外にあるからなのだろうが、できることなら度の外れた世界に落ち込むことだけは、避けなければならないがうまくいくかどうか。

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