月〜金曜日   公武合体終了まで
P2 平成25年6月21日(金)〜

 元旦那にアーサー王がらみの問題が現れてきたということで、アガサさんも興奮していて、自分にも関連はないかと大騒ぎであった。英国人のアーサー王人気には異常なものがある。英国国教はキリスト教とは言ってもアーサー王教会のようなものなので、無理もないのかもしれないが、それにしてもアーサー王の名が出ると、英国人は皆異常になってしまう。エリザベス女王一世にしたところで、アーサー王の子供筋ではないかという佐田の問いかけで、狂喜乱舞してしまわれる。
 もっともそこまでいくと、今度は異次元アーサー王学会からは反発が出て、学会追放の動きになるようではあるが。なぜかと言えば、学会はあくまでも史実の研究会であって、新しい流れが生まれてはいけないものだからとのこと。学者のあきめくら、真実が見えない科学者の限界、新生脱皮ができない賢者の致命的な欠陥がそこにあるのであるが、そんなことには彼らは頓着しない。歴史は歴史、史実が全て、その枠が壊れてはもう学会は成り立たなくなる。仕組みの先導役を学会員にすることに元々無理があったわけであるが、それでも顧問として残ってほしいという要望はある。
 四十三回目は四月十三日、巡回行の流れは日本レベルでは良好なものとなっていて、上は完成、中は残り四割、下も六割と、順調に公武合体の調整は進んでいた。皇太子妃のオランダ行きが決定したのもこの頃で、仕組み的に見ると魔神化の課題が克服されて、次の段階に向かって歩みを進めておられるという喜ばしい状態であった。引継ぎが終わってからの問題は、日本でよりも外国で噴出し始めていた。マーリン・ビビアン組やツキジデスとアフロディーテ人間神ばかりではなく、盤古組やケツァルコアトル組も行政府がらみで狂いが激しくなり続けていた。
 盤古組に関しては、佐田の物領賢者コースの導師である宮地水位師のみではなく、笹目仙人が初参加しておられて、びっくりさせられたものであった。笹目さんに関しては小説「闇と光」で取り上げた時から、佐田の本拠地に出入りするようになっておられたらしい。元々宮地神仙道門下の方であり、仕組みにも関心をもっておられたとのことであったが、その実力は相当なものらしかった。その頃はイロクオイさんが導師を卒業しておられて、席が一つ空いていたので、そちらに座れるかどうか確認してもらうことになったりしていた。そんなこんなで巡回行は別の流れが動き出していたのである。
 四月十五日の四十四回目の公武合体調整は、反対者の割合が中が三割、下が五割と着実に減っていた。笹目仙人は既に佐田の導師に加わっておられた。増上寺では親鸞上人がやって来て、法然和尚と対決するという動きがあった。親鸞上人はカショコ仏教改革に反発して怒り狂っている状態であったが、男尊女卑の封建制は乗り越えられてはいないように思われた。親鸞の奥さんを立てるとそちらの方がレベルが高いという現実に、とうとう改心させられるという興味深いエピソードもあった。
 明治神宮ではアガサ夫妻が初めて内陣にまで入るという展開になっていった。吉宗・ナントスウェルタセットも内陣に、ギネヴェーレも内陣まで入るようになっておられた。西郷さんはキクリヒメ系の女性と共にエネルギー状態であったが、人間化しないでまだ逃げ回っておられたが、その後ではイギリスまで行かれたようであった。
 この日の大宮氷川神社では、徳川家康公が上と下に分離する動きが出て、それが進行していた。上とは体系宇宙の主を潰して被さる家康、こちらは体系宇宙の代表大神の姿をとって降臨するというみごとな形。下は日本の仕組みを潰している家康の前身三体、つまり家康となる前の元康、元信、竹千代の三体のことである。その三体の分身が姿を現していたのであった。
 四月十八日の四十五回目の時は、上野の東照宮でその流れが際どくなっていて、上と下のメンバー達が対決組をからめてうごめいていた。外国組も参加して見物していたが、その中で西郷さんはまだ人間になりきれずに、エネルギー状態で仕組みの調整をしておられた。反発組は中二割、下が五割に減っていた。

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