月〜金曜日   公武合体 第二幕 (異次元革命) 続
P3 平成24年12月14日(金)〜

 法然和尚はもう既に髪が生え始めておられるので、お飲みになる必要はないのであるが、ためしに服用されたようであった。古い仏教徒や浄土宗の信者の方々には申し訳ないことではあるが、法然和尚は正常化し続けておられる。たくさんのお寺に分身を分けておられるけれども、それは本体の身体がばらされてロボット化しているということでしかない。髪が生えるということは、その分体が寄せ集められて一体化することになるのである。一宗の長として、一気にそれをすることにはまだ抵抗がおありのようであるが、一部の身体が正しい進化の過程に乗りかかっておられるのである。
 そして次の二十四回目の十四日の巡回行では、また新しい展開があった。上野の寛永寺でのことであるが、公武合体の対立が激化していたのであった。この時は西郷さんは宇宙の巡りでスセリヒメの神としてお降りになっておられたが、日本の現場に残っている幕末明治の面々が、正常化に反発して対決していたのである。
 ところが興味深いことには、立役者の一人である勝海舟大人が出現して、天皇家の色町(別天地)調整をすることに同意されたことから、事態が新展開し始めたのであった。勝さんは肥田春充大神の大活躍に触発されておられて、自分もそうした働きをしてみたいという意向であった。勝さんはレーニン同様花街がらみの出自なので、まずそこからの調整ということで、吉原神社へ出向かれた。
 吉原には勝海舟記念館があるが、これは公的には認められてはいないらしく、パソコンで検索することはできない。天皇家のすり替え同様系図の書き換えがあるらしい。勝家は金で身分を買うことに長けていたようで、そこらあたりは確認できるが、花街出であることは隠したいらしい。筆者は異次元情報としてそれを勝さんに話したのであるが、彼はそれを吉原神社へ行って確認したようであった。生前の彼と吉原の関係には深いものがあったからでもあろう。
 篤姫をあちこちに連れ歩いて、吉原にも行ったという記録もあるようで、公武合体の陰でいたぶられた女達の悲惨な背景がうかがわれる。そういうことの反省もあってか、あるいは仕組みの動向を眺め続けた結果、これ以上の抵抗は無駄だと判断されてのことか、肥田さんの後継者として、天皇家の色地獄の大掃除を引き受けられたのであった。勝さんも明治天皇や昭憲皇太后、あるいは肥田さんと同様、大元宇宙の出身であられたので、そちらに向けての仕組み働きに動き出されたのであった。
 第二十五回目は十一月十九日、この日はまたまた新しい展開があった。公武合体第二幕の異次元改革に、新たに乃木将軍ご夫妻が参加されることになったのであった。勝海舟大人に連れられての参加であった。明治天皇崩御とともに夫婦で殉死された乃木希典将軍は、元明治を暗殺したご当人であり、天皇亡き後の立場に問題があったのではあるまいか。それはそれでいいとして、問題はすり替え劇に大反対して、明治天皇を殺害することを誓っていたような佐郷屋が、すっかり明治天皇びいきになってしまっていて、使い物にならないところにあった。
 彼は明治新政府では初代の警察署長の直属の部下として抜擢されていて、敵であったはずの明治政府に骨抜きにされてしまっていたのであった。その点は坂本龍馬や中岡慎太郎も同様で、こちらの思惑とは反対の動きをしてしまうので、いったいどういうことなのかと常々不審を感じていたのであるが、彼らは途中下車組であるので止むを得ないのかも、と一般には考えられていた。しかし、せめて西郷隆盛公の味方をしてほしいものだと思っていたのであるが、いざとなるとびびってしまって退いてしまう。
 どうしてそうなるのだろう、となかなか理解できなかったのであるが、彼らの理屈を聞いてみると、どういう形であれ、古い幕藩体制から天皇家が立つ新政府ができればいい、ということであるらしかった。佐郷屋にしてみたところで、初心に立ち返れば明治暗殺の思いが燃え盛っていたはずだったがということで、この仕事が始まる前には元の暗殺屋に戻っていたのである。ところがいざ第二幕が始まってみると、うまく天皇家の色町に引き入れられて骨抜きにされてしまい、結局は使い物にならないのだった。

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