月曜日   第三期の仕組みの前段階  
  P2 平成17年10月3日(月)  

   大本教の出口王仁三郎聖師を霊界コースの仕組みの先導役と言うと、不思議な思いを抱く方々も多いかもしれない。明治から終戦に至るまで、大本教の予言とか仕組みは、神界の情報を伝えるものと信じられていたのではないかと思われる。筆者なども異次元に深入りするまでは、そのように受け止めていた。神界や仏界や霊界というものの区別がつかなかったからである。
 しかし、異次元世界に関心が向かい始めてしまえば、そこらあたりの疑問点とか不明瞭な部分を解明したくなるのは当然のことで、次第にそこらあたりの区別がつき始めていったのだった。もちろんその場合、異次元との回路がどこかで開いていなければならないわけで、同行者、あるいは自分の感覚が異次元世界につながり始めてからのことであった。
 しかし、仕組みのことは簡単に解明できる問題ではなく、それを明確にするまでには相当大きな犠牲と努力を重ねなければならなかった。特に自分の立場である神界コースの課題を一通りこなすまでは、なかなか仕組み全体のことなど突き止めようもないことだった。もちろん現在でもまだまだ十分とは言えず、不明、不可解なことは多いが、これまでに確認したことを元に、いろいろ随想録的に書き進めてみたい。
 出口王仁三郎聖師とは、最近になってときどき接触させてもらうのだが、その目的はやはり仕組みのことが中心になる。聖師は現代の人類の仕組みの第一世代の霊界コースの先導役であられて、その務めを日本を中心にした縮図レベルではやり遂げておられた。しかし、残念ながらその役目は縮図レベルで止まっていて、地球から宇宙へ、そして外宇宙から全宇宙へと拡大していく仕組みというものには、気付いてはおられなかった。
 仕組みというものは、こなせばこなすだけ次から次へと課題が押し寄せてくるもので、縮図どまりで終ったということは、それ以上取り組もうとはされなかったか、それ以上はこなせなかったということにもなる。その場合、問題は人間の側にのみあるのではなく、仕組みが対応している異次元の神霊にも問題があることになる。王仁三郎聖師の場合は、「霊界物語」に登場するスサノヲの大神に、そこらあたりのことが象徴されているように思われる。
 仕組みの課題を背にスサノヲ大神は、各地に配置されている女性を求めて長い旅に出ておられる。仕組みの課題がらみとなっている女性との間に一子をもうけては、次の地域、次の女性を求めて旅を続けていかれる大神の話が、「霊界物語」にはある。別の立場で仕組みをこなした筆者には同様の経験があるので、そこらあたりの事情がかなり理解できるのである。
 スサノヲ大神は課題の途中でくたびれはてたり、お気に入りの女性の元で暮らしたい想いなどを語っておられる。これは王仁三郎聖師が、人間レベルでの仕組みの課題を、十分にはこなしてはいなかったことの象徴なのであるが、異次元側にも責任の一端があったのではあるまいか?
 
 
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