月曜日   第三期の仕組みの前段階  
  P21 平成18年3月6日(月)  

   第五世代が対応する冥界魔物コースとは、堕落した魔的な領域の仕組みのことである。日本神話では根の国底の国という言い方をする底の国のことである。根の国は幽冥界、底の国が冥界である。星で言えば月の世界である。地球の地下は根の国、つまり幽冥界で、そこから堕落して抜け落ちると月の底の国、つまり冥界に至るのである。しかしここは魔物の世界ではあっても、魔神界ではない。
 魔神界は裏の世界を言うのであって、堕落界とは違う。もっとも逆巡りをして魔的な世界へ降り続けていくと、魔神界へ切り替わる道に到達することもできる。そして、そのコースを行く表現体はけっこういるのである。宇宙世界は善だけで成り立っているわけでも、悪だけで成り立っているわけでもない。善と悪がバランスを取りながら保たれているのである。
 第一期の神界コースの「神の仕組み」に取り組んでいる頃は、魔的な領域にはできるだけ触れないようにする必要があった。というのも、仕組みは順巡り、つまり神界コースの善の道を追求することによって成り立つ性質のものだったからである。悪がからむと浄化力が落ちるので、悪と戦うことで仕組みを織り上げていかなければならなかったのである。悪と戦うという意味では、堕落界とも魔神界とも筆者はかなり接触し続けていたが、会員にはそれを及ぼしたことはない。
 しかし、仕組みが第二段階に入り、さらに第三段階の第五世代にまで仕組みが先取りされる形が出てくると、全世界全人類全コースが仕組みの視野の中に入ってくるので、そうした領域も扱わなければならなくなってきつつある。もっともそれは仕組みの先導役である筆者の課題として、ということではあるけれども。というのも、筆者は神界コースの先導役ではあったが、人類の仕組み全体の先導役ではなかったからである。
 別コース別世代の課題に対応させられるということは、先導役の範囲が広がるということであって、その行き着く先は、五世代六セットある仕組み全体の先導役、ということでもある。そのためのトレーニングをさせられているということでもあるのであろう。全コースの先導役方と調整させられたり、先祖方との交渉、あるいは外国の方々との接触がかなり自由にできるのも、人類全体の調整ができなければ、仕組みの完成はおぼつかないからである。
 仕組みが五世代六セットで各界各コースに振り分けられたのは、現代の仕組みだけで、過去の仕組みではすべてが全人類対応で、神の仕組みだった。もっとも仕組み三派の神、賢者、神隠しという別の設定があることはあったわけであるが、それは地球人そのものではないので、仕組みとしては必ずしも成り立つ形ではなかったはずである。要するに地球人類の進化が十分ではなかったから、ということなのであろう。
 現代人の場合は人類の進化が成って、コース分けしてもそれぞれが十分にこなす能力を備えていることで、細分化されたのではあろうが、その分逆に全体をまとめる作業が非常に難しくなり、バラバラで多彩な形を整理統合する能力がなければ、仕組み全体を司ることができなくなる。元来人間は神の三分の一ということでしかないとするならば、神の仕組みなど容易にできるものではない、というのが正しい見方であろう。
 
 
back next
 
e-mail:ksnd@mail.ksnd.co.jp
Copyright © 2006 Kousendou,Inc. All right reserved.