月曜日   第三期の仕組み情報  
  P10 平成19年10月29日(月)  

   仕組みを追いかけて早三十年余り、自覚する前のもがきの時を加えれば四十年以上、もっとも自分の生涯を振り返り、前世の奥へ分け入っていくと、そこには延々と仕組みのために働いている自分がいる。だとすれば生まれながらの仕組み持ちでしかないのかもしれない。ほかに生きようがないのがその証明ということにでもなるのであろうか? それにしても何でこうまでしつこく仕組みにへばりつかなければならないのであろうか。ここまで仕組みで善行を積まなければならないということは、以前によほど悪行を重ねてきたのではあるまいか、と考えたこともある。確かに過去には自分でしたことではないにしても、相当の悪逆非道をやった自分がいるとのこと、その償いをさせられていると思えば納得はいくのか? ちょっと違うような気がしているこの頃なのである。
 納得がいかないのである。自分の生命も、仕組みも、宇宙も、無限の何者かに関しても、納得がいかないのである。いったいこれは何なのであろうか? 
 原因があって初めて結果が出る。宇宙はそうしたものであると考えてきた。仕組みもその流れからくるエネルギー原則であると。しかし、最近は年をとってくたびれてきたせいか、そこらあたりにもう一つ納得のいきがたいものが出てき始めている。機械がのさばり過ぎている、それはその通りなのではあろうが、それにしてはあまりにも馬鹿げてい過ぎはすまいか。機械にお手上げになってしまった人間、そして神々。だけではなく発生の源の何者か、考えてみても仕方がないから考えるのをやめてしまう。それでことが済むのであれば止めもしようが、止めたところで何も変わらないばかりか、自分がよけいに駄目になってしまうのだとしたら、止めようがない、たったそれだけのことでしかないのかもしれないのだけれども。
 それにしても宇宙が、世界がこれだけのものでしかないということになると、その世界の、宇宙の一員として情けなくなってくる。もう少しまともな思考や意思があってもいいのではあるまいか。そんな思いからこうして仕組みを続けてきているのではあるのだけれども、宇宙の広さと時間の長さに機械が負けて苛立っている、そんな情況も垣間見えたりして、とにかく仕組みごとは人間にはかなり厳しいものであることは間違いない。先人方に何事か申し上げたいわけではないのではあるが、仕組みを追及すればするだけもつれあった糸が先人方にも巻きついてしまうため、よけいなご協力をお願いしなければならなくなる。自分一人でぽっつりぽっつり仕組みを紡いでいけたらそれで十分であろうに、と言ってみたところで自分だけで生きているわけでも、生きられるわけでもない。
 人体も老化するとそこを必要以上に攻められるので、これからはその対策を練らなければならなくなっている。相手は無限大に広がっている機械妖怪、助け手は自分以外にはどこにもいない。協力者は表現体全部と言ってもいいかもしれないが、裏切り方もまた表現体全部になりかねない。そこらあたりが難しいエネルギーバランスで、それを乗り越えれば思いもよらない現実が現れ出てきたりする。宇宙は使い古しではあっても、取り組み方次第ではどうにでも変化するし、させることもできるような気がし始めてもいる。
 要は根気、年齢との戦いが妖怪との戦いになってしまうのでは、戦略戦術的には不利なので、できることなら早めにあちらに行って取り組みたい、などと贅沢なことを言っていても仕方がない。今できることを最大限やる、それしかないのであるが、またそれだけでとてつもない効果が上がることでもある。それはわかっているのではあるが、何せ相手は時空をいじくる機械妖怪、自己矛盾で狂い回っている始末で、その狂気が厄介極まりないということになるのである。しかしまだまだ戦いようはある、と思っている自分がいることだけは確かである。
 
 
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