月曜日   第四世代の仕組み  
  P21 平成20年12月15日(月)  

   今世界は百年に一度と言われるほどの経済不況に陥っている。中国のオリンピックで世界が沸いていた頃には、考えられなかったことである。その当時は発展し続ける中国が、つまずくのを期待するかのごときうごめきが、特に欧米先進国を中心に巻き起こってもいた。
 その頃日本は中国との国交回復に尽力した、福田赳夫亡首相二世の福田康夫前首相が、亡父の遺産を守ろうとして、中国バックアップ政策を取っていた。そしてさまざまな困難を乗り越えて、中国のオリンピックは大成功を収めて終了した。その途端、崩れるはずのない米国経済が一気に崩壊した。
 福田前首相は中国寄りの政策の責任を取らされるようにして退陣し、現麻生太郎首相が立つことになった。クニトコタチ系からククヌチ系にバトンタッチされた流れであるが、仕組み的に見ると、そこには神界と科学者を中心にした賢者界との、主導権争いのようなものがあった。
 第四世代の仕組みの時間軸の期間で、小泉賢者政権が若い科学者バックの安倍政権に引き継がれたところまでは、仕組みは順調に進行しているように見えていた。ところが、神界中心の仕組みの流れの中で、正統派の科学者を育てることに失敗した安倍政権は、旧体制での覇権を確立することもできなかった。
 そしていったん政権は、神界にバックアップされた福田前政権に引き渡されたが、第四世代の仕組みは、やはり賢者コースでしか動けないようで、結局は早い段階で、賢者コースの麻生政権へと移行せざるをえなかった。
 ところがその途端、日本が頼りとする米国が崩れ落ちてしまった。経済立国の日本は米国を支えることもできないまま、世界不況へと落ち込み続けている。EUやBRICsが世界を支えることは、今の段階では無理で、米国の再起を待つしかないのが、現状のように見える。
 百年に一度とまで言われるような、この大恐慌が巻き起こることを、誰が予想しただろうか? 誰も予想しなかった状況が、一気に進行しているこの背景には、いったい何があるのであろうか?
 仕組みの立場から見ると、ここにはそれなりの原因があることが見てとれる。第四世代の仕組みは三段階に分けられており、今年は二十五年の三分の一に当たる、第一段階の八年余りが過ぎて、第二段階に入った年である。
 第一段階目が神隠し賢者、第二段階目が科学者賢者、第三段階目が神賢者と言われる旧体制の組織が、仕組みの背後には隠されている。第一段階目の神隠し系は、小泉政権で成功裏に終了した。第二段階目は、ノーベル賞の日本科学者は出現したけれども、皆前の世代の科学者でしかない。
 第四世代の若い科学者が育っていないのである。旧体制によって、仕組みを担う科学者が封じ込められつぶされている。彼らが仕組みを支える能力がないところに、今のつぶれ形の世界があるのである。若い科学者の奮起を促したいところである。そして、政治家の賢明な政策を期待したい。地球人類は、宇宙革命の使命を負わされているのだから。
 
 
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