月曜日   仕組み革命  
  P42 平成22年7月26日(月)  

   地球の原住民が築き上げたとは思えない、古代の巨大な文明の遺跡がある。世界の七不思議とか言われ、宇宙人とのかかわりなどがまことしやかに語られたりしている。その古代遺跡を我々現代人は一生懸命保存しようとしている。何故であろうか?
 それと同様のことが宇宙でも延々と続いている。太古の使い古しのようなゴミ宇宙を、死に物狂いで保存しようとする。それが良い物であるのならわかるけれども、魔的な害のある機械宇宙の残骸を、とことん守り抜こうとしているのである。
 そうした行為を続けている管理システムや宇宙科学者に、その訳をたずねてみても「わからない」と彼らは言う。訳のわからないことに命をかけたりするのが、どうも宇宙生命というものであるらしい。
 残せばいいというものではないと思うのだが、残ってしまう。消してしまいたくても残ってしまうものもある。仕組みがらみの宇宙の大掃除とは、そうしたものである。消しても消しても残ってしまうのである。コンピューターの記録や記憶が、消しても消えずに残されているのと、それは同類のことであるように思われる。
 魔的に生き終えられている宇宙を、善的に生き直すことが宇宙では試みられているのであるが、これが思った以上に難しい。過去の遺物を処分することができないのである。消しても消しても廃墟がよみがえってしまう。保存するということははたして正しいことなのであろうか?
 宇宙には五千億種類の形の違う世界があると言われている。その元になる宇宙を「はじめ宇宙」と言っているわけであるが、種類の違う宇宙は長い時間をかけて作り出されたと思われる。その宇宙は機械的に何度も何度も上書きされて残されている。消しても消してもよみがえってくる魔的な宇宙。正常化は気が遠くなるような作業である。
 それでも正常化に取り組むメンバーは後を絶たない。何故であろうか? 欲望追求の悪の宇宙が生き終えられて、善的に反転しているからである。しかし、過去のツケは想像以上に重い。
 
 
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