月〜金曜日  異世界と先祖
平成23年7月5日(火)〜

 徳川家康

 お人形のご先祖方に関しては、エピソードとして取り上げさせてもらうという約束がしてあった。特に各地の城主であられて、神社に祭られている方々にそうした約束がなされていて、それを心待ちにしておられる方もだいぶおられた。仕組みシリーズのエピソードとして取り上げることになっていたが、それが出来ないままここまで流されてしまった。申し訳ない思いを持ち続けていたが、やっとその約束を果たすことが出来ることになって、非常に喜んでいる。
 ところがいざ約束を果たすことが出来る段になってみると、ご先祖方は所定の位置から移動してしまったりしておられ、あちらに約束違反の疑いが出てくるという番狂わせが起こってしまったりしている。異次元が嫌がっている様がうかがえる計画であるが、こちらとしても何とかしないことには格好がつかないので、よれよれの状態ではあるけれども、少しずつ取り組んでみようと思う。
 最初は佐賀県の旧別格官幣社である佐嘉神社のご祭神を取り上げる約束であったが、ズルズルと引き延ばされているうちにいろいろな変化が起こって、予定を変えなくてはならなくなってしまった。佐嘉城のお殿様であられた神様には、仕組み的にもいろいろの問題があって、そちらのこともからめて書きたかったのであるが、お約束した当の殿様は、本当の神になって宇宙へ上がってしまわれた。
 その代わりに徳川家康の神様が強烈に自己主張されて、どうしても書いてほしいとつきまとってこられたので、こちらを先にすることにしようと思ってその計画をこうして実行に移そうとすると、今度はあちらが隠れ形にされてしまわれた。日光の東照宮は旧別格官幣社で、社格は高いがご祭神の徳川家康神は、正式には仏界神であられる。神界の神とは言えないので、そこらあたりは昇って行かれた松平吉宗公などとは別扱いになるわけであるが、それが気に入らないと言う訳で、しょっちゅう出てきておられた。
 ところがいざこうして取り上げようとすると、正常化しようと変に努力をされるので、本体の家康さんはお人形の神から本物の神になりかかってしまわれる。こうして書くことが出来るようになりましたので、いよいよ取り掛かりますというご挨拶をしに、東照宮まで出掛けてお参りしてきたのだけれども、五十ほどもあった分身を、五体ほどにまとめてしまわれた。こうなると旧体制のお人形というよりは、新体制の仕組みがらみとなってしまうため、簡単には出られなくなってしまうのである。
 エピソードで松平吉宗公を取り上げている頃は、妬ましさもあってか、何かにつけてお出ましになられて、吉宗公の批判などもされていたが、逆に宇宙レベルの格の高い神となっておられる吉宗の神に反発されると、その光の強さに平身低頭させられて、グーの音も出なくさせられておられた。
 それもまたお気の毒なことではあったけれども、お人形の立場としてはやむを得ないことではあったのだろう。それでも懲りずに何度も出てこられ、自分の場合は上野の寛永寺でいいから、そちらにはいつでも出向くからなどと、いたくご執心であられるので、何とかしなければと思い続けていたのであった。
 ところがその間にいろいろなことが出てきて、お人形の立場が揺らぎ始め、今では最初の勢いが失われてしまっている。その代わりに仕組み的な背景が浮き上がり、高い宇宙の特別な神の位置が出てきたりし始めている。そのために前のように何かにつけて出しゃばる動きはなくなってしまっているが、約束は約束である。
 仕組みで天皇家が動き始めた時などは、江戸城を奪われた恨みをこちらにぶつけてこられたので、時代の変遷と仕組みの流れを解説しなくてはならなくなったりもした。先日大震災後に水戸に出掛けて、水戸光圀公が祭られている旧別格官幣社の常磐神社にお参りしたときにも、面白い動きがあった。

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