月〜金曜日  異世界と先祖
平成23年6月21日(火)〜

 異界とか異世界という表現は現代的な言い方であるが、その表現は異次元的には非常に曖昧で、人間の想像や空想とか妄想などで作り出した仮想世界であることがほとんどであろう。現代では機械で作り出した領域も取り上げられて錯綜し、混乱している。大半の人間はそうした世界を実在している領域とは考えていないけれども、逆の言い方をすれば、異界や異世界とされる人工の世界に、実在した神々や人間を取り入れて扱ってしまうため、なおさら混沌としたものとなってくる。
 異次元の各界を実在の世界と受け入れて、そちらの神仏や先祖方と接触している者にとっては、そうした乱れは判断の狂いを生じる原因になるので、やっかい極まりない問題であるが、難しいことは、異次元の存在がそうした人間の創作に相乗りしてくるところにある。実在してはいるけれども真の生命体ではなく、機械生命でしかないのでどうにでも変化してしまう。
 我々の住んでいる宇宙はベースが機械エネルギー化しているので、機械製品であふれている。機械が作り出してコントロールしているそうした表現体、そうしたお人形が活動する世界を異界とか異世界としておけば、だいたい考え方としては落ち着いたものになってくるかもしれない。
 そこでは人間の空想や想像した世界ですらが、ある意味で逆に実在化してしまうので、混乱は極に達してしまうことになってくる。そうした状況の中で、筆者はお人形と呼んでいる高名な先祖方を取り上げてみたいのである。元は実在していた先祖方が、死後特殊な領域で生き続けているケースがあるので、そちらの実態を解明することが、このコーナーの中心課題となっている。
 この場合は小説などで勝手にドラマ化してしまう扱いとは違って、どこかの世界で実在している先祖方の現状を、エピソード的にとらえることになるわけである。しかしそうした方々は、高名であればあるほど分身分体がたくさん機械によって作り出されているので、真実性の欠けたものとならざるをえない。
 分身分体という考え方を実在の先祖方に当てはめると、高名な先祖、人気のある先祖ほど分身分体がたくさんあるので、その扱いに気を配らなければならなくなる。場合によっては五十体とか五百体もの分身分体が作られているので、どれを本体としていいのか判断に迷うことになってしまう。たとえば坂本龍馬という人気者は五百体にも分かれてしまっている。明治天皇あたりでも五百体出来てしまっているらしいし、世界でも魔法使いのマーリンなどは五千体にも分かれているとのことである。
 アーサー王とか徳川吉宗といった先祖は、分身分体を一体にまとめて宇宙へ昇ってしまい、こちらの予定が狂ってしまったが、武士道と騎士道を対比させる形で、エピソード的に取り上げる計画を筆者は立てていた。特に日本の各地を巡っているうちに、神格化した武将や殿様とのお付き合いが出来てきたため、その方々をエピソードで取り上げる約束をしてしまっている。それがなかなか実現できないので、このコーナーで取り上げさせてもらいたいと思って、こうした解説文を書いているわけである。
 しかし、実際にこうして取り上げようとすると、お人形が実体化していって正常な姿に戻ろうとしてしまうので、なかなか扱いが難しくなってしまうのである。たくさんの分身や分体が出来る場合は、機械妖怪がそうしたお人形に依り付いて遊ぶことが目的であるらしい。それに乗せられている先祖方は旧体制の手先として使われていることが多いので、仕組み組としては、そこらあたりの確認をしておく必要もあるのである。
 一方新体制側の分身分体に関しては、盗んだエネルギーでコピー体を作って、旧体制が使うということがある。新体制の宇宙運営の場合は本体のみで分身や分体を作らないので、そうした混乱は起こらないけれども、旧体制の機械妖怪体制では、宇宙そのものまでコピーやイミテーションを生産して使うため、おびただしいゴミやヘドロがたまってしまう。宇宙の発生の源は、それこそ無限の永遠であるため果てもない廃墟が広がってしまうことになる。いくらでも引っ張り出せるため、使用済みの廃液や廃材を処理することもなく放置し続けたからである。

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