火曜日   異次元回廊
P109 平成25年3月19日(火)

 仕組みがまた劇的な変化をした。それをどう表現すればいいのだろう。  この宇宙は映画マトリックスではないが、機械が奪い取り管理している世界である。こういう言い方は最近はしなくなってきた。時の流れが速いので、もっと際どい表現となって、非現実が現実と交錯している表現が主流となっている。別の世界や隣の宇宙、あるいは夢の世界に出入りしたり、歴史や実話を作り変えてしまったり、他者と入れ替わったり、その他ありとあらゆる無秩序が当たり前のように展開されている。
 それは全てを超越してしまった世界観で、非常に自由で夢のある世界ではあるが、科学をも超えてしまっているため、当然現実の世界とはなりにくい。しかし、宇宙にはそうした科学者もどきがいて、彼らが異常な悪ふざけをするため、架空の表現世界ばかりではなく、仕組みにもとてつもない歪みが現れてしまう。そうしたことをする科学者を神賢者と言うのであるが、最近彼らが仕組みレベルで跋扈(ばっこ)し始めた。
 旧体制の機械宇宙にはパターン化された仕組みの枠があるが、その枠が本来の仕組みに被さって縛り付け、潰しまくってくる。そして仕組みを奪い取って、自分たちの都合のいい世界を温存しようとする。旧体制の物領賢者の仕組みは二十五年、三分割された神賢者の仕組みは、まだ四年足らず先のものである。それが先取りされる形で最近激しく動き出している。二〇一二年の予言が終わった後、次に来るのはその仕組みであると言わんばかりの展開である。
 先日の月例会では、そのすさまじい位相拡大の状況を話したばかりであるが、昨日はそれが逆転した。あっという間の展開であった。新体制は独立宇宙三個、旧体制は三十個ほど、あとは太陽系のみといった激変である。
 この縮小展開は過去に何度もあって、最上界レベル、さらには基本宇宙規模にまで縮小したこともあった。今回もその続きと考えれば普通の展開であるが、今度のものは拡大して回収し続けている成果、ととらえることもできる。なぜなら機械による幻想、妄想、錯覚という三種類のエネルギー操作を得意とする神賢者が相手の作業だからである。相手の詐術とうまく渡り合わなければ、仕組み潰しが得意の妖怪に惑乱されて沈没してしまう。艱難辛苦が妖怪道、とんまではあるが生半可な相手ではない。

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