火曜日   異次元回廊
P122 平成25年6月18日(火)

 先日白隠禅師に佐田賞が授けられたが、何かが気になって後日譚を書かなくてはと、その後の変化を見守っていたところ、ここにきて何度目かの新しい展開があった。禅師はカショコ仏教改革には初めから参加しておられて、その評価は高かったのであるが、実は彼は一つ前の仕組みの時の佐田組のトップであられて、今回の佐田の元オヤジと交代した後は、退役軍人としてのんびり宇宙生活を楽しんでおられたらしい。ところがそこに問題が発生していたのであった。
 宇宙の主や実力者を潰すには一つのパターンがある。上質のキクリヒメのダッチドールを与えることである。潰れた宇宙にはほとんどこの形があるけれども、白隠禅師にもこの形があったのである。四十八回目の佐田組のトップを務めた白隠禅師は、当然一つの宇宙の代表であり、全宇宙の仕組みを成功させた功績もある方であった。そうした実力者が役目を終えて隠居した場合、その生をどう生きようともちろん自由である。そのまま仕組み働きを続けるか、旧体制側に回るか、のんびり楽隠居して過ごすか、それはもちろん自由であるが、その生き方によって宇宙には大きな変化が出ることになる。
 ドイツの宰相として傑出した働きをされたビスマルクさんも、元は佐田組だったそうであるが、今では独立した形で仕組みに取り組み続けておられる。その実力はトップクラスである。仕組みに取り組み続けているメンバーはたくさんあるが、仕組みを離れていく方もたくさんある。白隠さんはきつい仕組み働きから離れようとされた方であった。旧体制に回ることはなかったにしても、いつの間にか崩されてしまっておられたが、そのことを自覚してはおられなかったように思われる。
 禅師は生前の僧侶のときからキクリヒメ系の女性とつながっておられたそうであるが、死後もその方とつるんで宇宙運営をしておられた。仕組み的と言うよりは独立系の動きであった。キクリヒメと交互に宇宙を代表して立つという形で、太陽系宇宙を出たり入ったりしておられたようである。正統派の仕組みメンバーであると思わされて、佐田賞まで差し上げた方なので(もちろん選考委員会の審査を経ている)、安心していたのであるが、ここまでくるとなかなか一筋縄ではいかないようである。
 実は彼の宇宙は腐っていたのである。のんびり気楽に宇宙運営をしている間に、前回のトップクラスの宇宙は堕落してしまっていたのであった。どう生きようと勝手ではあるが、それが仕組みの障りになってしまっては、ほうっておくわけにはいかなくなる。宇宙のメンバーにそれでいいのかと確認してみると、耐えられないという返事であったので、再調整してもらうことになった。
 自分がそこまで堕落してしまっているとは思ってはおられなかったようで、白隠さんは改心して正常化しようとされるのであるが、うまくはめられていて自由がきかない。やむなくこちらが手を入れて、宇宙のメンバーで建て直してもらうことになった。さすがに元トップクラスの実力である。あっという間に宇宙は立ち直ったが、白隠さんとキクリヒメさんは償い行をさせられておられる。それを真面目にするところが面白い。腐っても鯛といった感じである。

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