月〜金曜日   公武合体終了まで
P4 平成25年7月10日(水)〜

 増上寺では騒ぎまくる仏界裏の妖怪神と弘法弥勒仏が戦っていた。増上寺組だけではこなせない難題を、佐田が巡る機会に皆で調整しようとする動きであった。それを終えると弘法弥勒仏は本堂で、本尊の阿弥陀如来と並んで小便滝に当たる態勢に入られた。お寺側が受け入れて、皆で正常化しようという動きになっていた。両脇の法然さんと開山さんのそれぞれの間には、地蔵仏と阿弥陀如来が五百名ずつ並んで、揃って小便滝にあたるという壮観なものであった。そしてそれは妖怪仏如来が剥がれて本来の生命体が現れるまで続けられたのだった。カショコ仏界神行の成果の現れでもあった。隣の東照宮では青竜さんが小便滝を嫌がって逃げ回っておられたが、佐田の調整で本来のワカヒルメ人間に戻るということもあった。
 その日の明治神宮はもう落ち着いてしまっていたが、天皇家の周辺の残り組が物質現場の 歪みやねじれやよじれがらみになって、変にうごめくということもあったが、上そのものは完成されてしまっていた。徳川家康の問題もあったが、水戸からは和宮を連れて慶喜公がお見えになっており、完全な調和が成り立っていた。一月ほど間があいたので、ゆり戻しがあって周辺が乱れてはいても、それは外来組の引っかき回しであって、こちらの元宇宙組の問題ではなかった。しかし、佐田の巡回行が終了したあと、そのままの正常化が保たれるかどうかについては、不安を拭い去ることはできなかった。
 大宮の氷川神社では右脇の二社に老大神組のアメノミナカヌシ大神と大聖母大神が入って、本殿監視の強化が図られていた。しかしその課題の東照宮巡りは、八月に入ってからするようにという指示が出されていたので、それまでどうすることもできなかったが、日本に積み重ねられた仕組み潰しのツケを払うのは、容易ではないことを思い知らされなくてはならなかった。自分達の仕組みを完成させるだけでは成り立たない、旧体制維持の用意周到な設定の重さを感じないではいられなかった。
 光の会の事務所の大宮移転が具体化していることもあってか、そうした妨害工作をこれみよがしに見せ付けてくるのであった。人間の残りの仕組み三十七年ほどの間では、とてもこなしきれない宇宙がらみの難題が覆いかぶさってくるばかりで、未来の水星の仕組みを含めた太陽系の残り寿命六十億年を考えないではいられなかった。やってもやっても湧き上がってくる潰れた過去の仕組みのツケ、皆が投げ出して積み重ねられている宇宙の負債は、果てしもなく続く課題となって押し寄せて来るのだった。
 六月一日の四十九回目の上野の東照宮では、慶喜公と和宮が前面に出て公武合体の最終調整がなされる感じで、家康公は次の課題に専念している様子、それを吉宗公とナントスウェルタ大神が監視しているといった具合であった。
 西郷さんは人間で、第二幕の調整はほぼ完了ということであったが、女性問題が残されているとのことであった。彼につきまとっていたキクリヒメ系の女性は、西郷さんの女ということではなく、会津の女達の代表であるとのことだった。会津はすり替え反対派で、それを貫いた。自決した西郷に怨念があって、まだ男女共会津の町で地縛状態で戦っていた。そのことが問われていたのであった。西郷さんはそれを受け止めて、その責任を取るということでその日は終わった。
 増上寺では前回同様の小便滝の調整があったが、開山さんがもぞもぞしておられる。妖怪神の圧迫で思うにまかせない苦しみがあるとのことであった。隣の東照宮では、青竜さんが如来に興味をもっておられる様子だったので、弥勒如来になってもらうことになった。最初は歓喜しておられる様子であったが、二十分ほどで終了してしまった。それを見て開山さんも仏に成ってみたいと言われるので、日本の寺に呼びかけて希望者を募り、最終日に体験してもらうということになった。仏教僧は誰だって仏や如来に興味がない訳がない。それを目指して修行するのだから無理はないのである。
 その日の明治神宮は、もう公武合体調整は終わってしまっているような感じで、次の仕組みへの動きが主流となっていた。家康公が体系宇宙の主大神として降臨してくるといった状態で、その背後には老大神と老大主大神、それを背後から吉宗公がセット女とともに監視しているという様子であった。仕組みで潰された第三次の神々方が対峙するという状況で、初めて潰された体系宇宙の主が現れるという場面もあった。十手の親のオオクニヌシ大神であった。

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