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西郷さんということになると、必ずお立ち合いになるのがアガサ・クリスティさんで、そのときもライバル西郷の躍進をねたんで、お降りになって監視しておられた。そちらの具合はどうかとお尋ねしてみると、自分の周りでは変なことが起こっていると言われる。元の旦那が宇宙で活躍し始めて、自分を超えるレベルにまでになっていて、そちらが気になって仕方がないとのこと。それでそれに対抗するために西郷さんを利用しようとしておられる。 「悪女の鑑がまた現れたわけですね。小説ではみごとに表現できても、自分のことになると見えなくなってしまうというわけですか」そういう話をしているとお気づきになられたようで、やってみますということで、そちらに向き直って取り組み始められたのであるが、先行組はもうだいぶ疲れがたまっているようで、皆さん動きが鈍くなっておられる。西郷さんは大丈夫だろうかとうかがってみると、生き返ったように元気そうだったので、明治維新の第二幕は必要なことだ、との自覚を深めていったのだった。 旧体制の仕組みメンバーに対するやり口は、めぼしい有力者にはライバルを立てて競わせるやり方とか、三つ巴のからみ合いとか、いくつかのパターン化された形がある。西郷さんとアガサさんは宇宙革命をリードする働きをされたが、日本とイギリスにはその他にも特別の設定がしてある。現天皇家でも英王室がらみになることが多いけれども、徳川家だってイギリスとは直接的な繋がりがある。つまり吉宗公はアーサー王グループの一員なのである。この件に関しては後の課題ということにしておこう。 話を戻して上野から芝の増上寺に歩を進めてみよう。このお寺には以前何かの用で一度出掛けたことがあったが、それほど御縁のある所だという感じはなかった。浄土宗ということで開山は酉誉(ゆうよ)上人であるが、法然さんもお祭りされているので、お出ましいただいて御協力の要請をすることにした。法然さんに仕組みのことを尋ねてみると、こちらを無視するようにほとんど知らないと言われる。公武合体のごまかしの中心にあるようなお寺なので、無理もないと思いながら、もし佐田が法然和尚を如来にすることができたら、こちらの立場を認めて協力してもらえますか? とお聞きすると、やってみろと言われる。 法然上人は仏界の位階では阿羅漢のお立場である。日本の仏教はレベルが低くて、開祖と言われる方々でも、皆七合目の阿羅漢ということになっている。日本の僧侶はその程度のことしかやっていない、と仏界通信は手厳しい。如来レベルの働きをしたのは聖徳太子くらいしかいないということであった。仕組みの総合先導役の立場から、宇宙の行政府にからむ天皇家の公武合体の再調整をするにあたって、その監視役ということで、法然和尚を如来にすることは可能であるかと問うと、可能であるという返事があった。 「如来になってみる気はおありですか?」 「もちろんある。そのために修行したんだから。お前にそんなことができるのか?」 「できたら信用してもらえますか?」 「なってみなければわからない」 ということだったので、法然さんを如来レベルに格上げしてもらうことにした。そのエネルギー調整をすると、上人は見る間に輝かしい如来に変貌していかれた。立ち合っていた武家や皇族方、あるいはお寺の関係者は皆驚きひれ伏して、法然阿弥陀如来を礼拝するのだった。 「気分はどうですか?」 「最高だ」 「信用してもらえますか?」 「するしかない」 そういうことで法然さんにはしばらく如来でいていただくことにし、公武合体調整の難しい仕事を、増上寺でさせていただくこととなった。 |
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