月〜金曜日   第十話を前にして
P1 平成25年1月11日(金)〜

      第十話を前にして

 公武合体第二幕、異次元革命のエピソードに関しては、ここまでで一段落させていだだいて、連作最後の第十話の小説に移らせてもらうことにしよう。巡回行はまだ終わっていないし、巡った部分は書き終えてしまっている。寝サイクルで休止してしまってもいるので、後続の文章は書きようがないからでもある。
 小説に関しては、連作十話が予定となっているので、今度のものが最後の作品となる。色地獄三派の課題として取り組まされたゴミ捨て場小説も、いよいよ最後となって、少しさびしい気もするが、課題をこなさなくてはならない義務感から解放されるので、かなりの負担軽減にはなってくる。ライフワークのようにして書き進めている「闇と光」に関しては、今後も続ける予定であるが、この短編が終わった後をどうするかについては、仕組み講座で連載したシリーズに戻ることも考えている。


      アーサー王伝説がらみのエピソード

 さっそく第十話に取り掛かろうと準備したのであるが、佐田の主要課題の一つであるアーサー王伝説の秘められた部分にスポットが当たったので、忘れないうちにここに発表しておくことにする。この件に関しては、異次元の国際アーサー王学会の正式な承認を得たものなので、小説のようないいかげんなものではないということを、前置きしておきたい。
 真説アーサー王伝説に取り組み続けている佐田は、異次元の王立顧問である言語学者(名前は出せない)の監視を受けていることもあって、こちらが仕組みがらみで解明していることが筒抜けになってしまう。この方は元々は「仕組み講座」の『異次元の諸相』7ページで紹介した佐田の導師の分体なのだそうで、ドルイドのマーリンがらみになっているようなことなども、すぐに伝わってしまう。
 先日徳川吉宗公のセット女であるナントスウェルタのことを紹介しておいたけれども、秘め事がなかなか解明されないので、いろいろ調べていると思いがけない展開となって、そこらあたりが少しほどけてきたのであった。そこからずるずると興味深い展開となっていったので、その周辺のことを報告しておこう。
 仕組みの展開で廃墟からよみがえってくる旧体制の妖怪ロボットたちが、こちらが確認しようとすることにことごとく「わからない」と言うので、冗談まじりに「わからないチップスがはめてあるから、それを取って捨ててしまえ」と子供に教えてみた。素直な子供たちはそれを捜して取り出し、捨てようとするのだけれども、「すぐに拾われてまたはめ込まれてしまう」と言う。「それなら佐田が買い取ってやる」と言ったら、旧体制の科学者たちが「売れない」といって騒ぎ出した。「どうして」と聞くと、「大事なもので高いぞ」と言う。「いくら」と聞くと、五千億円だと言う。べらぼうに高いが、それだけ値打ちのあるものになるわけだから、「それでもいいから買おう」と言ったら、「売れない」と言うので、それなら子供たちに自分で買い取って処分するようにと言うと、それを稼ぎ出す能力のある子供がいて、それを実現してしまった。
 その結果は推して知るべしであるが、アーサー王とナントスウェルタのことで確認を取ろうとすると、黙して語ろうとしない。最近のアーサー王はいつもそうなってしまって、会話ができないことが続いていた。そのこともあったので、「わからないチップスがはめてある可能性があるから確認してみてください」と言うと、はまっているが取れないと言われる。「それなら佐田が買い取ってもいいですか?」と聞くと、いいということになって、佐田が買い取った。

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